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散歩の仕方

愛犬を他の犬に近づける際

私たちが配慮すべきマナーやルールとは?

うちの犬、他の犬を見ると遊びたくて遊びたくて〜^^!そう言って、相手構わず愛犬のフレンドリーを押し売りしてしまう飼い主さんをよく見かけます。たぶん、今までこのノリで他の犬と遊ぶことができたのでしょう。しかし、中には他の犬に近寄ってほしくない犬や飼い主さんがいることを忘れてはいけません。では、愛犬が他の犬に興味を示した時、私たちは愛犬家としてどのような対応が適切といえるでしょう。

すべては飼い主同士の挨拶から!

当然ですが、相手の飼い主さんに挨拶やことわりもなく、愛犬を他の犬に接触させる行為はマナー違反です。ましてや、相手の背後から犬任せに接近させる行為はもってのほかです。犬同士がフレンドリーな性格かどうか以前の「礼儀」として、相手に不安や不快を与えないよう配慮すべきです。そもそも、相手の犬がこころよく愛犬を受け入れるとは限りませんし、性格の問題以外にも、健康面でハンデやストレスを抱えている犬は防衛本能から攻撃的になってしまうこともあります。また、飼い主さんの中には犬同士を近づけることに良いイメージを持っていない可能性もあります。愛犬や自分の欲求を満たすことだけでなく、まずは、人間同士のコミュニケーションを第一に、相手やその犬の身になって考えられる優しさが大切です。

無理に挨拶させる必要性はありません!

もちろん、相手の了解を得ても犬同士を近づけるべきでない時もあります。分かりやすいのは、一方または両者が相手の犬に近づきたい一心でグイグイ引っ張るような興奮状態の時や、一方が相手の犬を見て飼い主さんの後ろに隠れたりシャイな行動をとるような時です。興奮状態の犬は飼い主さんに意識が戻りにくく、エスカレートしやすいため何かのきっかけで喧嘩になってもおかしくありません。さらに、グイグイ引っ張れば要求が叶うと繰り返し学習してしまうことで、他の犬だけでなく大好きな人に、あるいは食べ物を得ようと飼い主さんをグイグイ引っ張るようになってしまいます。日頃からリードを引っ張ったら何も得られないことを教える必要があります。また、興奮状態とは逆に、どちらかの犬が怯えているなどシャイな行動をとった時は、一方の飼い主さんは愛犬を近づけるのを控えるべきです。ましてや、相手の犬に挨拶させようと怯える愛犬をリードで無理やり近づけるのは言語道断です。相手の飼い主さんへのポーズとは思いますが、愛犬を守るべき飼い主さんがこのような不必要なストレスを与えては信頼関係は築けません。他にも、犬同士を近づける際は、遊びに展開することも見越して、あらかじめ周りの迷惑にならないような場所に移動するのが良いでしょう。

愛犬家は他の犬にも愛がある!

以前、うちの犬が噛まれた時に相手の飼い主さんから三日三晩泣きながらお詫びの電話をいただいたことがありました。傷は浅かったものの、信用していた愛犬が子犬を噛んでしまったことにひどく動揺された様子でした。私はその飼い主さんに、犬同士のことなんで気にしないでください〜、うちの犬にはイイ勉強ですよ〜^^!などと調子良く言いながらも、実は申し訳ない気持ちでいました。私たちの一般的な見方では、噛んだ方が加害犬として悪者になりがちですが、それが正解なのか本当のところはわかりません。たとえば、犬が苦手な犬や何かしらのストレスを抱えている犬、また、偽妊娠中など母性が目覚めた犬などにあまりに挑発的な態度で近寄ればとっさに噛んでしまうこともあります。でも、そのような理由があったところで立場が逆転するものでもありません。私たち愛犬家が持つべき意識は、まずそうならないように、自分の犬だけでなく相手の犬も守るという意識だと思います。それでもトラブルに至ってしまった時は、二人の愛犬家が二匹の犬を守れなかったという認識でいるべきだと思います。ただし、挨拶やことわりもなく犬を自由にしてのトラブルでしたら当然話は違ってきます。マナーやルールを守るということは、自分の犬だけでなく他の犬たちも守るという思いからだと思います。

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